作品を守る最初のステップ
クリエイターや創業者が、自分の持つ権利を把握し守るために、よく取る実践的なステップを紹介します。
誰が権利者かを確認する
著作物や発明を創作した人が最初の権利者となるのが通常ですが、重要な例外があります。従業員が職務として創作したものは、多くの場合、雇用主に帰属します。業務委託先や共同創業者が創作したものは、書面でどう取り決めたかによって変わる場合があります。
複数の人が関与した場合は、共有になることがあります。権利の帰属について明確な書面の合意を交わしておくと、後の紛争を避けやすくなります。
記録をきちんと残す
- 日付入りの下書き、ソースファイル、デザインファイル、実験ノートを保管する。
- 誰が、いつ、何に貢献したかを記録する。
- 作品に関する契約書、ライセンス、やり取りの写しを保管する。
- ブランド名を顧客に対して初めて使用した時期を示す証拠を残す。
登録を検討する
登録の仕組みは、知的財産の種類ごとに異なります。著作権は、ほとんどの国で登録が不要ですが、任意の登録制度を設けている国もあります。商標と特許は、一般に、保護を受けたい国や地域ごとに出願が必要で、公的な手数料がかかります。
名称に投資する前に、調査を行いましょう。各国の知的財産庁やWIPOのGlobal Brand Databaseでは、無料のオンライン検索が提供されており、抵触する商標を見つけられることがあります。
期限と開示に注意する
権利によっては、期限内の対応が欠かせません。特許出願は、通常、発明を公に開示する前に行う必要があります。最初の出願後は、パリ条約により、一般に他の加盟国で出願しても最初の出願日を維持できる優先期間が与えられます。特許は12か月、商標と意匠は6か月です。
発明や未発表の製品を紹介する前に、秘密保持契約が必要かどうかを検討しましょう。
契約とライセンスを活用する
ライセンスは、権利者が所有権を保持したまま、合意した条件で他者に知的財産の利用を認めるものです。譲渡は所有権を移転します。ライセンスは、範囲、地域、期間、支払い、終了条件を含め、注意深く読みましょう。
クリエイティブ・コモンズのようなオープンライセンスを使うと、標準的な条件で作品を共有できます。他人の作品を再利用する前に、どのライセンスが適用されるかを確認してください。
作品が模倣された場合
対応する前に、日付入りのスクリーンショット、リンク、コピーなどの証拠を保存してください。多くのオンラインプラットフォームには、著作権や商標に関する申し立ての手続きがあります。
侵害を主張すること自体が法的な影響を招くことがあります。正式な警告を送る前に、助言を受けてください。